ドイツ語の前置詞について
ドイツ語の前置詞には格変化がある。前置詞の前にもいろいろな変化がある。さらに前置詞を使う際にも格変化が伴う、と言った方がいいだろう。
英語には格変化というものはない。
ex)
with my friends 友達と一緒に~
to my friends 友達に~
など、英語では前置詞にwithが来てもtoが来ても「my」という所有詞に変化はない。
しかしドイツ語は変化が多い言語であり、英語での冠詞「a」や定冠詞「the」が、後ろにつく男性名詞、女性名詞、中性名詞の1~4格に対して変化するように、英語でいう「my」という所有詞、所有格にも、格変化が起こる。
通常であれば格変化は後ろに続く名詞の性に縛られるが、前置詞においては、前置詞について格変化が縛られる。
ex)
mit meinem freund 友達と一緒に~
aus meinen freund 友達のところに~
mitは英語でいうとwithである。mitは3格支配の前置詞である。そのために、所有格mein(英語でのmy)は、3格の形に変化する。
ausは英語でいうところの「to」の一部分である。ausは4格支配の前置詞であるので、所有格meinもmeinenと変化するということである。
このように英語では前置詞+所有格+名詞という形も、ドイツ語では同じ語順なものの、間の所有格に格変化が起こる。それは前置詞に支配され、どの前置詞が何格支配なのかを覚えることが必要である。
また、前置詞によっては、3・4格支配のものもある。その場合、3格と4格どちらを使ってもいい、ということではなく、3格と4格で別々の使い方がある。ニュアンスが異なってくる。
終わり。