覚書

一、外にベクトルを向けるということと、内にベクトルを向ける、ということ。

外にベクトルを向けるということは、外界に目線が行っている、ということである。

その時は、判断が主になる。

「これは良い。これは悪い」「あの人は~~だ」。という判断。

 

内側にベクトルが行くというのは、自分の内側に目線を向けるということである。

「自分はこれをするときにワクワクする」「自分は今、いら立っている。では、何にいら立っているのか」自分自身の観察である。自分を知る、ということ。

 

思えば、自分は今まで外側に目線が行き、意識が行っていたような気がする。そうして、それは通常そうなのかもしれない。

内側に目を向けてみれば、自分の嫌なところも見えてくる。自分がどういう性質の人間なのかも見えてくる。

良いところが見えてくれば、自分にとっての幸福というのは見つけやすい。

 

幸福な状態とは、人それぞれ異なるものなのであるから、内的な幸福というのは、自分の内にしかない。

 

どこかの誰かが言っていた。「幸福を内側に見出すことは困難である。幸福を外側に見出すことは不可能である」